2015年
3月
24日
火
ネイティブのように響く声で英語を話せるようになるには、共鳴式のボイストレーニングではなくSAS方式のボイストレーニングを学ぶことが必要です。
共鳴式のボイストレーニングでは、声帯のコントロール方法を教えないので喉を痛めてポリープができる可能性があります。
過度な運動や無理な運動をすると身体を痛めるのと同じで、無理な発声方法は修正しなければなりません。
重要なことなので何度も書きますが、日本語ネイティブの発声は喉(声帯)に過度な負担がかかります。声帯に負担をかけすぎずに楽に大きく響く声を出せるようになる練習をしましょう。
英語ネイティブが話す声を注意深く聞いてみると、音に濁点がついていることが分かります。
すべての音に濁点がついています。
これは声帯がよく振動している証拠です。
日本語式で無理に濁点をつけると喉を痛めるのでSAS発声法を知らない方はやらないようにしましょう。
ここで言いたいことは、声帯をコントロールできるようになると、結果として音に濁点がついて発音することが自然になります。
2015年
3月
23日
月
声帯のコントロール方法を知らない英語の先生、発音の先生は口のカタチでネイティブ発音になると信じているようです。
これは大きな間違いです。
もしこれが本当なら腹話術ができなくなります。
腹話術は口を動かさずに声を出す方法です。
口のカタチが正確な発音の前提条件であるなら、腹話術ができないでしょう?
グレゴリー・ストリカーズ氏が言っています。
「私は口を軽く閉じたまま英語を話すことができる。(相手に当然通じる)」と。
口を大きく開けて話すと声がよく出るようになって発音が良くなった気がするだけです。
別に口を大きく開けなくても、発音の練習をすればそれなりに英語発音は良くなります。
その程度のものです。
英語ネイティブからすれば日本人が話す英語は抑揚がない上に、子音の後ろに母音をくっつけて発音するので全然聞き取れないというのがホンネです。
日本にいる英語ネイティブは日本人式の英語発音に慣れている人もいるので、通じるだけです。
要はそれほど酷い発音なのだから、練習すればそれなりに上手になるという話です。
口を大きく開けて発音する練習をしたら発音が上手になった、などというのはデタラメなのです。
軽い息で声帯をたくさん振動させて発声する練習をしていれば、舌を前後に動かすことが簡単にできるようになります。
じつは、この舌を前後に動かすことができるかどうかの方が口を大きく開けるよりも重要です。
でも、SASの発声法を習得すれば舌のことも考える必要はなくなります。
2015年
3月
20日
金
共鳴式の発声方法を教えている方の中には声帯を使って大きな声を出すのは喉によくない、声帯を痛めると考えている方もいらっしゃいます。
たとえばこちらのブログにそのようなことが書いてあります。
半分正解で半分間違いというところでしょうか。
この方の場合、大きな声を出すには声帯に大きなストレスをかけると思っていらっしゃるようです。声帯はリラックスさせておかないといけない。
はい、リラックスさせておかないといけないことには賛成ですが、リラックスしていても大きな声を出すことは可能です(共鳴を意識せずに)。それがSAS式の発声方法です。
SASをマスターした上で共鳴を学ばれると良いでしょう。
声を作り出す声帯のコントロールが不安定なまま共鳴の訓練をするのはちょっともったいないように思います。
SASでは共鳴式を否定していません。
ただ、学ぶ順番として共鳴の前にSASをやった方が良いですよ、と言いたいのです。
そもそもボイストレーニングはヨーロッパで生まれたものです。彼らは日本語式の発声ではなく無意識のうちに声帯をコントロールする発声方法でした。
その声をより磨き上げるために共鳴式のボイストレーニングを考案したのでしょう。
そんなことを知らない日本人は共鳴式のボイストレーニングを導入したというわけです。
2015年
3月
19日
木
電話で話をすると聞こえにくいと言われる
カフェ、レストラン、人混みなどで店員さんや誰かを呼んでも気づいてくれない
という悩みを持っている方はいませんか?
実は私は子供の頃から声が小さく、大人になっても声は大きくならず、電話では意識的に大きな声で話しても声が小さいといつも言われていました。
それが今ではよく聞こえる声だと言われます。
なぜでしょうか?
答えは声が響くからです。
響く声が出せるようになると大きな声を出さなくても相手にはよく聞こえます。
少量の息でも声帯を上手に振動させることができればよく聞こえる声が出せるようになります。
では、振動させながら大きな声を出したらどうなるでしょうか?
SASのレッスンはスタジオで行います。当初はカラオケボックスを使ってやっていましたが、隣の部屋の人や廊下を歩く人たちに迷惑になるので、楽器などの練習をする専門のスタジオでレッスンをすることしたのです。
重厚なドアが2枚あるようなスタジオで壁は音を吸収する造りになっています。
そこで私が大きな声を出すと、あまりの声の大きさに生徒さんたちが一瞬凍りつきます。
そしてしばらくするとどよめきが聞こえます。
スタジオの中においてある楽器などが共鳴して鳴り出し、私が声を出すのをやめた後も楽器はまだ鳴っています。
だからどよめくのです。
小さい声から始めてだんだん大きな声に変えていきます。一息で小さな声から大きな声まで出すわけです。
どこまで声が大きくなるんだろうと生徒さんは凍りついています。
声を出している当の本人はいたってリラックスしていてどこにも力は入っていません。
ここまで声が出せるようになると、ほんのわずかな息の量で普通の声が出せるようになります。