電話で話をすると聞こえにくいと言われる
カフェ、レストラン、人混みなどで店員さんや誰かを呼んでも気づいてくれない
という悩みを持っている方はいませんか?
実は私は子供の頃から声が小さく、大人になっても声は大きくならず、電話では意識的に大きな声で話しても声が小さいといつも言われていました。
それが今ではよく聞こえる声だと言われます。
なぜでしょうか?
答えは声が響くからです。
響く声が出せるようになると大きな声を出さなくても相手にはよく聞こえます。
少量の息でも声帯を上手に振動させることができればよく聞こえる声が出せるようになります。
では、振動させながら大きな声を出したらどうなるでしょうか?
SASのレッスンはスタジオで行います。当初はカラオケボックスを使ってやっていましたが、隣の部屋の人や廊下を歩く人たちに迷惑になるので、楽器などの練習をする専門のスタジオでレッスンをすることしたのです。
重厚なドアが2枚あるようなスタジオで壁は音を吸収する造りになっています。
そこで私が大きな声を出すと、あまりの声の大きさに生徒さんたちが一瞬凍りつきます。
そしてしばらくするとどよめきが聞こえます。
スタジオの中においてある楽器などが共鳴して鳴り出し、私が声を出すのをやめた後も楽器はまだ鳴っています。
だからどよめくのです。
小さい声から始めてだんだん大きな声に変えていきます。一息で小さな声から大きな声まで出すわけです。
どこまで声が大きくなるんだろうと生徒さんは凍りついています。
声を出している当の本人はいたってリラックスしていてどこにも力は入っていません。
ここまで声が出せるようになると、ほんのわずかな息の量で普通の声が出せるようになります。